二重共鳴SFGを用いた機能界面の研究 |
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SFG分光では、表面や界面で起こる2次の非線形光学効果を誘起し、振動スペクトルを取得するため、波長可変の赤外レーザー光と波長固定の可視レーザー光を使用 します.2つの光によって基底状態から励起されるエネルギー準位は仮想的な準位であり、通常SFGスペクトル形状や強度には影響を及ぼしません.しかしながら有機物によっては、赤外光波長+可視励起光波長のエネルギーに吸収を持つものもあります.このような場合、SFGで見られる振動スペクトルはこの光学遷移の影響を強く受け、様々な変化が現れます.この変化を詳細に調べることにより、分子の配向だけでなく、界面の化学反応や電子状態を追跡することが可能になります.![]()
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二重共鳴SFGによるAlq3/Al電極界面の解析 |
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T. Miyamae et al., J. Phys. Chem. C, 115, 9551-9560, 2011. |
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連続駆動した有機ELの劣化解析 |
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T. Miyamae et al., Chem. Phys. Lett., 616, 86-90, 2014. |
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時間分解電界誘起SFGによる有機ELの電荷輸送の解明 |
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T. Miyamae et al., Appl. Phys. Express, 10, 102101, 2017. |
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