研究室紹介
LABORATORY

レーザーで未来を切り開く

尾松研究室
われわれは、螺旋波面を持つ光渦と呼ばれる新しいレーザー光を駆使して、ナノスケール空間で起こる新奇物理現象の発見や新奇構造体の創成を研究しています。

NEWS

2023年12月21日

代市拓海さん(M1)が,優秀学生発表賞を受賞(宮本研究室)

12月20-21日に東北大学で開催されたシンポジウム「テラヘルツ科学の最先端X」において,修士1年の代市拓海さんが優秀学生発表賞を受賞しました。応用物理学会,電子情報通信学会,テラヘルツテクノロジーフォーラム,日本分光学会の4学会が合同で行うシンポジウムであり,文字通りテラヘルツ科学の最先端研究が一堂に会するシンポジウムです。
発表題目:テラヘルツ円偏光二色性イメージング装置の開発
http://www.thzscience.jpn.org/2023/

2023年9月15日

光渦を照射するだけで微小液滴レーザーを直接印刷! -次世代プリンタブルフォトニクスへの応用に期待-

千葉大学分子キラリティー研究センターの尾松孝茂教授、大阪公立大学大学院理学研究科の柚山健一講師らの共同研究グループは、蛍光色素が溶解した高粘度液体(蛍光性インク)の液膜に光渦を照射することで、直径100 µm(マイクロメートル)程度のサイズの揃った液滴を、マイクロメートルスケールの高い位置精度で印刷することに成功しました。さらに、印刷した微小液滴は液滴内部に効率よく蛍光を閉じ込めることができます。その結果、微小液滴がレーザー発振することも明らかにしました。
これらの印刷技術は、微小液滴レーザーアレイの作製や導電性ナノインク、細胞足場材用バイオインクなどのパターニングを可能にし、次世代プリンタブルフォトニクス/エレクトロニクス技術の確立に繋がることが期待されます。本研究成果は、2023年9月13日(現地時間)にアメリカ化学会の学術誌 ACS Photonics にてオンライン掲載されました。

プレスリリースはこちら
https://www.chiba-u.ac.jp/others/topics/info/post_1229.html
https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-07824.html
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsphotonics.3c01005

2023年3月7日

光の螺旋性で結晶のキラリティー制御に成功~光の螺旋性でホモキラリティー起源に迫る第一歩~

尾松孝茂教授の研究チームと国立陽明交通大学 杉山輝樹教授の研究チームは、光渦をレーザートラッピング結晶化法に用いることで、
塩素酸ナトリウムのキラル結晶化において、結晶のキラリティーが制御できることを世界で初めて明らかにしました。
この結果は、アキラルな分子がキラル結晶化するメカニズムの解明に基礎的知見を与えるものであるとともに、
光の螺旋性がホモキラリティーの起源に関予する可能性を示唆するものです。
本研究成果は、2023 年 2 月 28 日(米国東部時間)に学術誌「OPTICA」にてオンライン掲載されました。

https://www.chiba-u.ac.jp/others/topics/info/post_1162.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000690.000015177.html
https://twitter.com/Chiba_Univ_PR/status/1630837794741395456
https://www.facebook.com/ChibaUnivPR

2022年8月1日

科学研究補助金学術変革領域研究A「光の螺旋性が拓くキラル物質科学の変革」(領域代表 尾松孝茂)が採択されました。

科学研究補助金学術変革領域研究A「光の螺旋性が拓くキラル物質科学の変革」(領域代表 尾松孝茂)が採択されました。

light-chiral-materials-science.jp

2021年10月29日

光渦を照射するだけで構造色を示すフォトニックリングを直接印刷! 次世代プリンタブルエレクトロニクス技術の確立(尾松・宮本・豊田研究室)

尾松孝茂教授、桑折道済准教授(共生応用化学コース)、北海道大学大学院工学研究院の山根啓作准教授、大阪市立大学大学院理学研究科の柚山健一講師、大阪大学大学院基礎工学研究科の川野聡恭之教授らの共同研究グループは、誘電体(絶縁体)のナノ微粒子が分散して存在する液膜に光渦を照射することで、青から青緑の構造色を示すフォトニック構造のマイクロリングを印刷することに成功しました。

プレスリリースはこちら

2020年7月15日

センチメートルスケールの螺旋ポリマーファイバー創成に世界初成功 (尾松・宮本研究室)

千葉大学の尾松孝茂教授、有田佳彦客員准教授(英国セントアンドリュース大学 研究員兼任)、英国セントアンドリュース大学の Kishan Dholakia 教授らの国際共同研究グループは、光渦の安定した空間伝搬を可能にする「螺旋ポリマーファイバー」を、先行研究より 100 倍以上長いセンチメートルスケールで創成することに世界で初めて成功しました。
詳細はこちら

2019年11月13日

第47回(2019年秋季)応用物理学会講演奨励賞 受賞(尾松研究室)

第47回(2019年秋季)応用物理学会講演奨励賞 受賞者に尾松研究室のD2 増田圭吾君が選ばれました。 発表題目は「Two-photon induced helical relief in azo-polymer film」 です。
詳細はこちら

2019年9月19日

令和元年度科学技術振興機構戦略的創造研究CREST研究課題 採択

令和元年度科学技術振興機構戦略的創造研究CREST研究課題として尾松孝茂(研究代表)「光渦が拓く超解像スピンジェット技術」が採択されました.詳細(pdf)

2019年7月18日

尾松孝茂教授(千葉大工学研究院)のレビュー論文がInside Front Coverに選ばれました。

Adavnced Optical Materialsに掲載された、尾松孝茂教授(千葉大工学研究院)のレビュー論文がInside Front Coverに選ばれました。論文タイトル「A New Twist for Materials Science」
詳細はこちら

2019年7月8日

大阪府立大学との共同研究の成果が、米国化学会(ACS)の科学論文雑誌 Nano Lettersにて公開

大阪府立大学(大学院理学系研究科・LAC-SYS研究所)との共同研究の成果が、米国化学会(ACS)の科学論文雑誌 Nano Lettersにて公開されます。光渦の下でのナノ粒子の公転運動が、光のスピンによって加速・減速される新原理を世界に先駆けて解明しました。 詳細はこちらをご覧ください。
千葉大HP 大阪府立大HP

卒業生の進路

理化学研究所、豊田中央研究所、国立印刷局、日本放送協会、日本テレビ、TBSテレビ、パナソニック(株)、ソニー(株)、(株)ディスコ、(株)ニコン、(株)リコー、(株)NTTドコモ、キヤノン(株)、古河電気工業(株)、(株)NTTデータ、凸版印刷(株)、ソフトバンクグループ(株)、テキサス・インスツルメンツ、セイコーエプソン(株)、(株)日立製作所、ほか

メンバー紹介
MEMBER

教授
MCRC センター長
特異点光学、レーザー工学、非線形光学、光物性工学、量子エレクトロ二クス、トポロジカルフォトニクス

所属研究室

特任講師(IAAR)
Laser engineering, Nonlinear Optics, Structured beams and Light-matter interaction

所属研究室