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2024年3月8日

「砥粒加工学会誌」第67巻6号に掲載された、分子キラリティー研究センターメンバーの比田井洋史教授、尾松孝茂教授らの千葉大学研究グループによる論文が、令和5年度の砥粒加工学会賞論文賞に選ばれ、表彰式が行われました。

受賞論文タイトル:「超短パルスレーザ誘起内部変質によるダイヤモンドスライス加工」
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砥粒加工学会 表彰式の記念写真

2023年9月15日

光渦を照射するだけで微小液滴レーザーを直接印刷! -次世代プリンタブルフォトニクスへの応用に期待-

千葉大学分子キラリティー研究センターの尾松孝茂教授、大阪公立大学大学院理学研究科の柚山健一講師らの共同研究グループは、蛍光色素が溶解した高粘度液体(蛍光性インク)の液膜に光渦を照射することで、直径100 µm(マイクロメートル)程度のサイズの揃った液滴を、マイクロメートルスケールの高い位置精度で印刷することに成功しました。さらに、印刷した微小液滴は液滴内部に効率よく蛍光を閉じ込めることができます。その結果、微小液滴がレーザー発振することも明らかにしました。
これらの印刷技術は、微小液滴レーザーアレイの作製や導電性ナノインク、細胞足場材用バイオインクなどのパターニングを可能にし、次世代プリンタブルフォトニクス/エレクトロニクス技術の確立に繋がることが期待されます。本研究成果は、2023年9月13日(現地時間)にアメリカ化学会の学術誌 ACS Photonics にてオンライン掲載されました。

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https://www.chiba-u.ac.jp/others/topics/info/post_1229.html
https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-07824.html
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsphotonics.3c01005

2023年3月3日

光の螺旋性で結晶のキラリティー制御に成功 ~光の螺旋性でホモキラリティー起源に迫る第一歩~

千葉大学分子キラリティー研究センター豊田耕平助教、宮本克彦准教授、尾松孝茂教授の研究チームと国立陽明交通大学Hao-Tse Su博士後期課程学生、杉山輝樹教授(千葉大学客員教授)の研究チームは、光渦をレーザートラッピング結晶化法に用いることで、塩素酸ナトリウムのキラル結晶化において、結晶のキラリティーが制御できることを世界で初めて明らかにしました。準安定相であるキラリティーを持たないアキラル結晶から安定相であるキラル結晶へと相転移する際に光渦の螺旋波面に由来するトルク(角運動量)によって構造が局所的にねじれ、エナンチオ制御的にキラル結晶へと誘導することを示唆します。この結果は、アキラルな分子がキラル結晶化するメカニズムの解明に基礎的知見を与えるものであるとともに、光の螺旋性がホモキラリティーの起源に関予する可能性を示唆するものです。
本研究成果は、2023年2月28日(米国東部時間)に、学術誌「OPTICA」にてオンライン掲載されました。

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2021年10月29日

光渦を照射するだけで構造色を示すフォトニックリングを直接印刷! 次世代プリンタブルエレクトロニクス技術の確立(尾松研究室)

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2021年4月16日

世界初 キラル渦光照射による有機化合物の不斉増幅に成功 ~生命のホモキラリティー起源の解明へ第一歩~ (尾松研究室・坂本研究室)

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